PICK UP ONE
よりお手軽になった先代モデルこそ中古車としての旬なのである

ステップワゴン
ステップワゴン
▲5ナンバーサイズのボディを隅から隅まで無駄なく使ったようなボクシーなスタイル。このシンプルさがこのクルマの魅力でもある。

5ナンバーサイズ最大のファミリー3列ミニバン
 言わずと知れたホンダの大人気ファミリー3列ミニバン「ステップワゴン」。このクルマの一番の魅力は5ナンバーサイズのボディに似つかわしくないほどの広いユーティリティスペースである。まさに5ナンバーサイズ最大のキャパシティのミニバンであり、その使い勝手の良さも格別なのである。ボディは凹凸の少ないシンプルでスクエアなシルエットのフォルムで、低床&フラットフロアで車内のユーティリティスペースを極限まで広く取っている。おそらく車内のユーティリティスペースは5ナンバー枠のクルマでは世界で最も優れているのではないだろうか。ミニバンというクルマは車内は広くて良いのだが、いかんせんボディが大きすぎるので取り回しの悪さがウイークポイント。5ナンバー枠ギリギリとはいえ、このサイズは3列ミニバンではコンパクトな部類で、この手のミニバンにしては運転は楽な方だ。しかも車内が広いとくればそれは人気が出るのも当然。シンプルかつボクシーなデザインも気取った感じがなくて好感が持てる。シートアレンジも効果的に使えてグッドだ。 
でも、先頃新型ステップワゴンがデビューし、このモデルはいわば型落ちの先代モデルとなってしまった。しかし、そこは中古車は新しさだけを天秤に掛けるのではない。年式と価格のバラ
ンスが非常に重要。そういう面で型落ちとなった先代ステップワゴンはこれから中古車としての本当に旬が到来するのではないか?と踏んでいる。そもそもステップワゴンは走りを楽しむドライビングカーではない。ドレスアップパーツは豊富ではあるが、ドレスアップカーが本質ではない。では何か?人や道具をたくさん詰め込んで家族でドライブ、はたまたレジャーや趣味、遊びにフル活用するためのアイテムとして利用されるのがこのクルマの本質だ。ということを考えれば、必ずしも煌びやかな新しいクルマでなくてもかまわないはずだ。それよりは値段がグッとリーズナブルな方にウェイトをおくべきなのである。これからこの先代ステップワゴン相場はさらにこなれてくるだろう。だからこそこの先代モデルが旬なのだ。

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●ホンダ ステップワゴン G 主要諸元
全長×全幅×全高:4675×1695×1845o
室内長×室内幅×室内高:1850×1395×1165o
車両重量:1530s
ホイールベース:2805o
エンジン種類:水冷直列4気筒DOHC16バルブ
総排気量:1998t
最高出力:160ps(118)/6500rpm
最大トルク:19.5kg・m(191)/4000rpm
乗車定員:8名


人気グレード
平均相場
見ての通り、H15年のマイナーチェンジを境目にしてクッキリと相場が分かれた。前期が160万円前後、後期は200万円前後だ。2.4モデルは約20万円プラスくらいだ。
内装 内装 内装
▲インパネのデザインも実にシンプル。初代モデルのコラムATから操作性に優れたインパネシフトに変更して使いやすさも向上した。 ▲2列目シートは前後にロングスライドするだけでなく、簡単に折り畳むこともできる。こうすることで3列目への乗降性の向上や積載スペースの拡大ができる。 ▲3列目シートのスペースも十分余裕タップリ。また、シートは左右に跳ね上げることが可能なのだ。
外観 エンジン
▲フロントグリルはH15年のマイナーチェンジで大きく変更され、それまでの保守的なデザインからガラッと印象が変わっている。
▲エンジンは直4DOHCの2.4Lと2.0Lの2つをラインナップ。2.0Lでも走りに不満を感じることはないだろう。

コイツがライバルだ!!
トヨタエスティマ
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トヨタエスティマ
ワンランク上ならコレ!?
 トヨタが誇る優等生ミニバン「エスティマ」。人気の面ではステップワゴンとイイ勝負で、あるが、車格的にワンランク上なために価格相場もワンランク上。スタイル、乗り心地、居住性ともに非の打ち所がないほどに立派なクルマ。
日産セレナ
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日産セレナ
5ナンバー枠のライバル
 ステップワゴンと同じ5ナンバーサイズボディで頑張る日産の人気ミニバン「セレナ」。こちらの車内の広さもステップワゴンにあまり引けを取らない。また、時を同じくして先代モデルになったという共通点もある。