SUBARU インプレッサWRX STi特集


●全長×全幅×全高:4415 × 1795 × 1475
車両重量:1480s
ホイールベース:2625
エンジン種類:水平対向4 気筒
総排気量/ 1994
最高出力【kW(PS/rpm)】:227(308)/6400
最大トルク【N・m(s・m)/rpm】:422(43.0)/4400
10・15 モード燃費:10.4
サスペンション前:ストラット式
サスペンション後:ダブルウィッシュボーン式
ブレーキ前・後:ベンチレーテッドディスク
タイヤサイズ:245/40R18
乗車定員:5
問:SUBARU コール 0120-052215
■メーカー希望小売価格(消費税込み)
2.0WRX STI 17インチタイヤ仕様 6MT 3,444,000
2.0WRX STI              6MT 3,654,000
 

勝つために生まれたスーパーホットハッチ

 3代目となる新型インプレッサのデビューから遅れて、スバリスト待望の「WRX STI」が追加された!この3代目からインプレッサのスポーツグレードの代名詞「WRX」が消滅し「S・GT」となり、事実上の後継グレードと言われていたが、約4ヶ月遅れての登場にスバリストならずとも興味の目が注がれた。今回のフルモデルチェンジからセダン・ワゴンの設定はなく、5ドアハッチバックのみ(海外のみセダンタイプもあり)の登場。
  エクスエリアは、WRX専用のワイドフェンダーを採用し、前後が大きく張り出しエッジを効かせた独自の存在感を持っている。リアビューも、ディフューザー機能を備えたリアバンパーと4本出しマフラーがスポーティ感を強く印象付ける。
  インテリアはベースモデル同様にシンプルなデザインだが、スポーツグレード然とした黒を基調としている。特にシフトレバー周辺やステアリングのセンタープレートに見られる「S T I 」のロゴがスペシャル感を演出する。また、本革とアルカンターラ素材のレカロ製フロントバケットシートが、メーカー装着オプションで設定されている。その他では、ドライバーの手にしっかりと馴染む本革巻ステアリングや、昼夜問わず視認性の高い3連式のレッドルミネセントメーター、最適なドライビングポジションを可能にするチルト&テレスコピックステアリングも採用されている。
  さて、見た目以上に一番気になるところが走行性能。スバル伝統の2L 水平対向エンジンは、最高出力308馬力を出し、重過ぎないクラッチと柔らかな6速シフトが快適な走行を実現。3500回転を越えたあたりからボクサーサウンドと共に走りは豹変。回せば回すだけ素直な加速が楽しめる。また、路面のギャップをスムーズに超えるサスペンションは、路面の接地感やコーナリングの安定性を手足のように感じることができる。さらに、エンジン出力の特性を変えられる「SIドライブ」やセンターデフの差動制限を変えられる「マルチDCCD」を装備しており、扱いやすい操縦性で楽しめるドライビングフィールを感じさせてくれる。想像以上の快感を得られるハイコストパフォーマンスなスーパーホットハッチ「STI」だ。
スポーツグレードらしいシンプルながら随所に光る「STI」のロゴが◎ !!
STI 専用の1 インチアルミホイール。17 インチ仕様車もある。
308馬力を出すスバル伝統の水平対向エンジン。
▲スポーツグレードらしいシンプルながら随所に光る「STI」のロゴが◎ !!
▲STI 専用の18インチアルミホイール。17 インチ仕様車もある。
▲308馬力を出すスバル伝統の水平対向エンジン。

先代STiもまだまだアツい!

 今年の6月のフルモデルチェンジで新型・インプレッサの登場、そして先日、スバリストならずとも待望だった「WRX STI」グレードが追加された。これまでのインプレッサファンは、現行インプレッサのコンパクトな5ドアハッチに馴染めていないのか(2代目がデビューしたときも同じようなことが…)、中古車市場では現行落ちで人気が衰えるどころか先代モデルが現役で人気を博しているようだ。
  中古インプレッサで最もポピュラーなのが、WRCで圧倒的な強さを誇った2代目となった先代モデル。数々のスポーツカーが去っていくスポーツカー受難の時代の中、WRCの活躍もあり常に高い人気を保ち続けていた。先代モデルは2000〜2007年の8年間、大きく分けて丸目ライトの前期モデル(写真・右下)、涙目ライトの中期モデル(写真・上)、鷹の目ライトの後期モデル(写真・左下)に分けられる。その中でも2002〜2005年に渡って販売された中期グレードは、年式も比較的新しく相場的にも十分にリーズナブルであり、中古車市場での人気も高いモデルである。
  初代からのフルモデルチェンジで、大きく変わり過ぎてしまった感のあったフロントマスクが若干賛否両論であった前期モデルは相場的にはかなりお手頃なところだが、そのスポーツカーらしからぬデザインゆえにやや敬遠される節があるのは否めない。後期モデルは言うまでもなく2代目インプレッサの完成形である。ただ、ネックになるのが相場価格の高さだ。200万円台の後半からで300万円にかかるケースも少なくない。というこ
とで現段階では中期モデルが最もベースになってきていると言えるだろう。
初代のフロントマスクを一新した通称「丸目」の前期モデル。今まで似ない奇抜なルックスで賛否両論となったが、価格で考えるとお買い得なインプレッサなのだ。
年式と価格のバランスで選ぶと通称「涙目」の中期モデルがお買い得!! 理性ごと置いていかれそうなインプレッサを楽しみたい人はぜひ!!
精悍なフロントマスクを持つ通称「鷹の目」の後期モデル。先代モデルの完成型といても過言ではない完成度。現行落ち間もないこともありやや価格がネックになるか…。
▲初代のフロントマスクを一新した通称「丸目」の前期モデル。今まで似ない奇抜なルックスで賛否両論となったが、価格で考えるとお買い得なインプレッサなのだ。
▲年式と価格のバランスで選ぶと通称「涙目」の中期モデルがお買い得!! 理性ごと置いていかれそうなインプレッサを楽しみたい人はぜひ!!
▲精悍なフロントマスクを持つ通称「鷹の目」の後期モデル。先代モデルの完成型といても過言ではない完成度。現行落ち間もないこともありやや価格がネックになるか…。
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取材協力/四国スバル株式会社 高岡店